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1998-2002年度活動報告
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東洋研究班
●研究組織 (※所属・資格は2002年4月1日現在)
所属 資格 氏名 本研究における研究分担
代表 早稲田大学人間科学部 講師 稲葉明子 民間説唱文学、貴州省
分担 立教大学社会学部 助教授 細井尚子 民間宗教パフォーマンス、四川省

●研究内容(テーマ)
演劇博物館所蔵東洋演劇資料を基に、東洋演劇資料の収集・研究・公開活動を行う。研究機関として信頼のおける時宜を得た活動を行い、同時に演劇研究の視点からアジアの芸能資料を収集して、将来のアジア関係研究にも貢献しうる活動基盤を作っていくことを目指している。

●研究実施状況の概要
1999-2000年度科学研究費補助金基盤研究B(国際学術研究・共同研究)「中国西南儺戯における儀礼と芸術研究」研究代表者:伊藤洋による成果と協力関係の基礎を基に、国際共同研究を共に行ってきた四川省川劇学学会と協力し、いまや最後の一人となってしまった端公の記憶のなかにのみ残る往時のパフォーマンスを復元・記録するべく、2001年度には国際交流基金アジアセンター公募事業「四川省端公パフォーマンス保存事業」(事業責任者:細井尚子)により活動を行った。本年度は、日本側・中国側ともその成果のまとめにあたった。 稲葉は四川省に隣接する貴州省で貴州民族学院と協力、貴州省黔北地区、安順地区を中心に共同調査を行い、「安順地区調査ノート」として安順地区調査の状況とその中で新たに得た地域考察のための着眼点を示した。また、七月には国際儺戯学会にて「安順地戯における「唱書調」と「演出調」」を発表し、中国大陸ならびに台湾・香港・アメリカの研究者と意見を交わした。 そして、十二月の国際シンポジウム「東アジアの文化交流」分科会にて「口伝のための音とリズム_中国民間の儀礼と芸能における韻文構造」を口頭発表し、同報告書に論文としてまとめた。

●研究成果の発表
稲葉明子「口伝のための音とリズム_中国民間の儀礼と芸能における韻文構造」『東アジアの文化交流』報告書



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