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1998-2002年度活動報告
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DVD-ROM野村万作
●研究組織 (※所属・資格は2002年4月1日現在)
所属 資格 氏名 本研究における研究分担
代表 早稲田大学演劇博物館 副館長 竹本幹夫  
分担

早稲田大学演劇博物館


助手
宇田川東樹
林 和利
前田愛実



●研究内容(テーマ)
ドイツで作られたDVD−ROMを参考に、野村万作の舞台での動きをDVD−ROMに収める

●研究実施状況の概要
演劇博物館が保存してきた貴重な演劇の記録映像の数々はフィルムの劣化が進み、とても後世に残すことが出来ません。そこで大学が企業と共同で作った「デジタルキャンパスコンソーシアム」という共同企業体事業の第1弾として狂言のDVD「野村万作の世界」をつくることになりました。現在製作途中ですが、舞台の撮影現場、DVDに盛り込む特殊な機能をご紹介します。 演劇博物館のホームページでもご案内しましたが「『野村万作の世界』公開撮影」会場のひとつ横浜能楽堂では観客席に入ると5台の最新型デジタルカメラがずらりと舞台に向かってセットされていて、普段の舞台とは雰囲気が違うのに気づきます。この5台のカメラをフル稼動して様々な角度から同時にひとつの舞台を撮影し、CGを駆使して、狂言の本質に迫れるような映像を残すのがねらいで狂言師、野村万作氏の動きを前後左右から細分漏らさず画像として取りこみ、演技を細かく分析・解剖できるようにするためのものです。 またこのDVDでは、狂言の解説と野村萬斎氏によるモデルの型、万作氏の実際の舞台という3種類の映像をリンクさせ自在に見ることができます。演者を360°回転させ、好きなところで止めてみるなどデジタル処理ならではの機能が盛り込まれており、例えば萬斎氏は袴を付けて型を示すほかに、Tシャツ・タイツ姿でも同じ型を演じ、体の線、目線の位置、手・腕の位置、足の運びも明確に示されます。このプロジェクトを推進する、竹本幹夫文学部教授は「野村万作さんは現代狂言界で今が最も円熟・充実している方なので万作さんをシテとする代表曲を収録し、また萬斎さんによるワークショップ的な基礎となる映像を記録したかった」と説明しています。

●研究成果の発表
 



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