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歌舞伎番付集成の基礎的研究 |
●代表者名
和田 修
●研究組織
所属 |
資格 |
氏名 |
早稲田大学文学部 |
助教授 |
和田 修 |
演劇博物館 |
助手 |
金子 健 |
●2006年度の研究内容
江戸時代の歌舞伎番付は顔見世番付・辻番付・役割番付・絵本番付など複数の種類に分けられ、同一の興行に際しても、各種の番付ごとに多数の異版が板行されており、その関係はきわめて錯綜していて、番付年表を作成することすら容易でない。演劇博物館にも多数の番付が所蔵されているが、全体像からみれば氷山の一角といえ、多数の所蔵機関に分散されている番付を集めて比較することが、番付研究の第一歩となる。本研究ではその基礎的な作業を行うことを目的とする。
●2006年度の具体的な研究計画
すでに早稲田大学文学部演劇研究室では、多数の所蔵機関の番付を紙焼き写真として収集し、旧来の手書きカードによって検索可能としてきた。これらの財産をデジタルデータに移行することが急務となっている。予算と人手の制約から、一気に実現することは困難だが、紙焼き写真をスキャナーで読み込んで画像データ化し、一方手書きカードを入力してテキストデータとする作業を地道に行う。
これと並行して、特定の時期を選び、得られた番付のデジタルデータによって、入り組んだ番付の板行過程を解明し、番付年表作成のモデルケースとなるように、比較研究を進める。
この研究の成果は、NIIおよび八木書店との共同事業にも還元される予定である。
なお、作業は主として演劇映像研究室にて実施する。
●2006年度活動報告
本プロジェクトの研究活動は、2006年度をもって終了した。
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